造形屋T2Cの日々の雑記

東京都日野市で特殊造形工房『A-L-C』をひっそりと営むT2Cによる日々のつぶやきだったり、ものづくりやランニングの記録だったり・・・。決して日記ではなく雑記。

2010年06月

6月に読んだ本

早いもんで今年も半分通過。
暑さと湿気のいやな季節。
体調には気をつけたいものだ。

月末恒例?になりつつある今月読んだ本とその感想


工学部・水柿助教授の逡巡
工学部・水柿助教授の逡巡
著者:森 博嗣
販売元:幻冬舎
発売日:2004-12
おすすめ度:4.5
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小説という形をとってはいるけど、
これは間違いなく作者の実体験を多分に盛り込んだエッセイ。
工学部助教授がミステリー作家になっていくまでの物語。
どこまで実話でどこから創作なのかが気になってしょうがない。
もしかしたら全て創作かもしれないし、
逆に全て実話かもしれない。
作者のエッセイも読んだことがあるのだけど、
これも読んでると同じ感覚に陥ってしまう。
途中で気付いたのだけど、
これは3部作の2巻だった。
1巻を読まねば。


凸凹デイズ (文春文庫 や 42-1)
凸凹デイズ (文春文庫 や 42-1)
著者:山本 幸久
販売元:文藝春秋
発売日:2009-02
おすすめ度:4.0
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カイシャデイズ
カイシャデイズ
著者:山本 幸久
販売元:文藝春秋
発売日:2008-07
おすすめ度:4.0
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作者の前情報無しに読んだ「凸凹デイズ」のあまりの面白さに
「デイズ」つながりで2冊連続読み。
「凸凹デイズ」は3人だけの弱小デザイン事務所に
ついに大きな仕事が・・・だがしかし・・・。
てな感じ。
とにかくキャラが凄い面白いのだけど、
「こういう人って確かにいるな~」
と納得してしまう感じがなんとも心地よい。
人をよく観察してるんだろうな~。
「カイシャデイズ」は内装会社に勤める人々を描いた連作集。
こちらも個性的な人がたくさん。
はっきりとは書いてないけど
間違いなくこの2冊はつながっている。
自分が読んだ後でヨメも読んで二人してお気に入り。
ヨメいわく
「女性目線もよく書けてる」
とのこと。
なんというか前向きな気持ちになる本です。
「凸凹デイズ」は連続ドラマ化希望。


男は敵、女はもっと敵 (集英社文庫)
男は敵、女はもっと敵 (集英社文庫)
著者:山本 幸久
販売元:集英社
発売日:2009-04-17
おすすめ度:3.5
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こちらは映画宣伝マンを軸にした人々の連作集。
女性をメインに書かれてるけど、
人物造形が素晴らしい。

首無の如き祟るもの (講談社文庫)
首無の如き祟るもの (講談社文庫)
著者:三津田 信三
販売元:講談社
発売日:2010-05-14
おすすめ度:4.0
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全国を廻って怪異譚を蒐集しつつ、
怪事件を解決する作家「刀城言耶」シリーズ。
発表順通りではないが読むのはこれで5冊目。
毎回感じるのは「金田一耕介」的な雰囲気。
戦後間もない時代の
田舎の村に伝わる怪異にまつわる事件を
ホラーとミステリーの要素を交えて描いている。
本作の次に発表された
「山魔の如き嗤うもの」
と並んでホラー要素がやや強い。
映像化したら面白そうなシリーズ。
誰か撮ってください。

現在読んでいる本は来月に持ち越し。

サボりすぎ・・・

ここしばらく落ち着いた日々が続いている。
プライベートで少し慌ただしかったりもするのだが、
仕事のほうはぼちぼちというところか。
あの2月から4月中旬までのバタバタに比べれば
読書時間も結構とれたりしている(これ大事)。
落差の激しさには慣れているのだが、
更新のサボり癖がついてしまった。
合間を見て色々と実験とか作品造ったりということはできても
ついつい更新は

「また今度で良いか」

となってしまう。
毎日とか1日おきとかに更新する人々は凄い。

筆不精の言い訳はさておき
本日ようやくという感じなのだがヨメと行ってきた。




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「アリス・イン・ワンダーランド」

4月末に「第9地区」を観に行ったのだけど、
その時は「アリス」は満席状態。
それを見たヨメが

3Dでアリスを観たい」

と仰るので、
6月に入ってそろそろ客足も衰えたのでは?と目論んでみた。
案の定半分も入っていなかったので悠々と鑑賞。
で感想であるが、
さすがバートンだけあって世界観は凄い。
ストーリーもそれなりに楽しめたのだが、
ヨメと共通意見としては

「期待し過ぎたせいかイマイチ」

けっして面白くないわけではないのだけど、
ちょっと響かなかった感じ。
あと、3Dで観るお得感をあまり感じなかったこともある。
普通に観ても良かったかも。
たくさん出てくるヘンテコキャラは結構気に入ったけど、
自分には「ドリーム・チャイルド」のイメージのほうが強いな~。

最後のスタッフロールに
アメリカで頑張っている同業者の名を見つけてそっちに驚いた。




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劇場の外で「ミニ柿男」と記念撮影。
小さすぎてピントが合わん・・・。

プロフィール

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奥山哲志
特殊造形屋/アニマトロニクス・クリエイター。
映画・TV・CMなどに使用されるキャラクターや小道具などの造形製作ならびに造形物を動かすメカニカルの製作をしております。
参加作品などは下記サイトでご確認ください。
https://alc.ninja-web.net/

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