造形屋T2Cの日々の雑記

東京都日野市で特殊造形工房『A-L-C』をひっそりと営むT2Cによる日々のつぶやきだったり、ものづくりやランニングの記録だったり・・・。決して日記ではなく雑記。

2007年05月

久々の骨董市

今週もなんだかんだでバタバタと。
かなり早い段階でお話が来ていたお仕事は打合せだけで未だGOにならないものの、代わりに?飛び込みのお仕事が続く。
水曜日の夜からスタートしたミニチュアのお仕事は本日無事納品。
かと思えば夕方に別件の連絡が入り、明日早速打合せ。
相変わらず暇な時と忙しい時のギャップが激しいのである。

この前の日曜日に、近所の不動尊で行われた骨董市に足を運んだ。
ここ数ヶ月は観に行けなかったので久しぶり。
普段は根付とか仮面とかがお目当てだったりするんだけど、今回目を付けたのはこれ。

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なんだこれ?と思うかもしれない。
実は古い時計の中身。
色んなサイズの真鍮ギヤがいっぱい。
格好いい?。
なんかこういうのって惹かれる。
機能美っていうのかしら。
バラして小道具の装飾なんかにも使えそうだし。
いかにも発明品って感じに思える。
なもんで値段交渉の末、最初のお値段から25%引きで購入。
ラッキー。

皿に物色して回ると、こんな物が!

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格好いい?!

売主さんのお話によると、忍者が使用する物だとか。
錆びた鉄の質感とかフォルムが魅力的?。
ついつい見入ってしまった。
だがいかんせん40,000円と言われて購入は断念。
許可を頂いて写真だけ撮らせて頂く。
そのうちこういう小道具も造ってみたい。

結局先の時計の中身だけ購入して骨董市をあとに。
来月も来れるかな。

モチベーション

取り敢えず連休中は両家の親と顔合わせたりして過ごし、連休明けは打合せや完成させておいた物の納品。

お仕事の状況はと言うと、お話が幾つか入って来ているのだが、どれもまだ動き出せない状態。
全部重なってきたら大変だな?と心配していたのだが、バラけて入って来るのか、後々まとめて入って来るのか心配はまだまだ続きそうだ。
さてさてどの仕事からスタートするのやら、もしくは流れるのやら。
モチベーションも上がったり下がったりの繰り返しなのです。

そんなモチベーションを維持するのに自分が取る方法は、DVDでメイキング映像を見たり、メイキング本に目を通すこと。
最近よく手に取る本はこれ。

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海外のいろんな工房の紹介が載っているのはまあ普通なのだが、格パートの第一人者も紹介されたりしてる。
彫刻だったりデザインだったりメカニカルや植毛の人とか。
なかなかそんな本ありません。
現在アメリカで活躍中の友人A氏も二箇所の工房紹介の中で写ってたので、改めて感服。

ちなみによく見てしまうのは彫刻家のページとメカニカル・テクニシャンのページ。
特にメカの天才マーク・セトラキアンや、目のメカの専門家ジョン・ドゥーの所の写真は食い入るように。

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上の写真なんかサーボモーターが確認できるだけでも20個近く使われてる。
いったい幾らかかっているんだろう。
日本との規模の違いを改めて痛感。
なかなか予算の面で難しいかもしれないが、そこそこ仕込む(10個くらい)お仕事の需要が増えるとありがたいものだ。
でもこういう写真を見ていると、

「なるほど?こういう組み方があったか?」

とか

「これくらい俺にだって!」

とかいう思いが膨らんでモチベーションが上がるのです。



祝!

昨日は世田谷の某映画撮影所に納品。
なかなか手強かった量産物であったが無事納品終了。
恐らく本日早速使用されているはず。
午後イチに発注元の美術さんと待ち合わせだったのだが、ちょっとタイミングがズレてしまい、しばらく待つことになったので、撮影所内をブラブラとして時間を潰した。
そこで、特殊メイク・アーティストのY田氏とW社長や、四年ぶりくらいの再会となるM田君に会えた。
Y田氏の好意に甘えてセット内にも侵入。
とてもファンタジックなセットの中で、某有名俳優さんが物凄いキャラに変身していて驚いた。
新しい素材でのメイクも見れて中々有意義な時間潰しに。

さて本題の「祝!」に。
何がめでたいのかと言うと色々あったりするんだけど、今回書くのはMY FAVORITE VOCALISTであるNoB(詳しくはここ)が、かつてのバンド「GRAND PRIX」を再開させるということ。
15年ぶりくらいになるのかな?
しかもオリジナル・メンバーで!

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1992年のドラマーの脱退(解散ライブでは家の事情と言ってた気が)とともに、

「この五人じゃないとGRAND PRIXじゃないから」

との理由で解散してしまったのだが、ちゃんとあの五人で復活してくれるのがとても嬉しい。
自分にとっては日本のハードロックを聴くきっかけにもなった思い入れのあるバンドなの。
GRAND PRIX」以外でも嬉しいことに、2000年を前後にかつてのジャパメタ系バンドの復活が結構多い。
LOUDNESS」や「ANTHEM」、「EARTHSHAKER」、「ACTION」などなど。
個人的には「VOWWOWBOWWOWじゃなく)」や「DED CHAPLIN」、「D-O-G」、「CRAZE(解散して間もないけど)」なんかもデビュー当時のメンバーで復活してくれるといいんだけど、ミュージシャンを引退して別のお仕事に就いてる人もいたりするので難しいバンドもあるしな?。
でも「D'ERLANGER」や「D.T.R」も復活したりと嬉しいニュースが続いてる中で念願の「GRAND PRIX」復活は無茶苦茶嬉しい。
セッション・バンドなんかもやってるので、昔のように年一枚のアルバム発売とかは難しいかもしれないけど、ゆっくりでいいから末永く続けて欲しいと心から願う。
秋以降が楽しみだ。
プロフィール

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奥山哲志
特殊造形屋/アニマトロニクス・クリエイター。
映画・TV・CMなどに使用されるキャラクターや小道具などの造形製作ならびに造形物を動かすメカニカルの製作をしております。
参加作品などは下記サイトでご確認ください。
https://alc.ninja-web.net/

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